にじいろ梅にっき

たかぎなおこさんのコミックエッセイをこよなく愛するゲイが読んだ本の感想とかをだらだら書いてるブログです。

資産運用の話

すっっっかり間が空いてしまいました。

テーマを前もって決めてると、それにとりかかったときにしか記事が書けなくて、結局ずるずると伸びがち…ということに気づいたので、そのとき興味が有ることをぱっぱと書いていくスタイルにしようかなと思いました。いつまで続くかわかりませんが…

 

ということで、今回は資産運用について。

学生時代に興味をもって投資について少し調べてみましたが、もともとものすごく用心深い性格なもので、財産が目減りするのはつらくて耐えられないだろうという結論に達し、比較的低リスクである程度のリターンが見込めると思われたインデックスファンドをちょこちょこと買っていました。最初に少し買ったのがアベノミクスの前だったのでそれは多少上がりましたが、それに味をしめて大量に買い足したところ、ちょうどアベノミクス効果が切れるところだったようですぐに一割程度下がり、そのままほったらかしにしていたら最近になって(オリンピック景気?)ようやく少し+に転じたというところです。

NISAが年末で切れるので、また何か買い足そうかなとばたばたと思い起こし、また調べてみているところです。

せっかくなのではじめて株式でも買ってみようかとは思っていますが、どれをいつどのくらい買えばいいのかさっぱりわからず。

とりあえず本屋で見つけた入門書を読んでいるところです。

とりあえずファンダメンタル分析テクニカル分析というのがある、というところまで把握しました。

また進捗があればまとめてみようと思います。

では。

 

世界一やさしい 株の教科書 1年生

世界一やさしい 株の教科書 1年生

 

 

 

 

書評:良いかげんごはん 

良いかげんごはん (オレンジページムック)

こんにちは、梅です。今回はたかぎなおこさんの最新刊について。

たかぎさんは外食、特に旅行先で食べるごはんについての描写がとても巧みですが、一方で自炊についてのエッセイもすごく魅力的です。この本は四季の家ごはんについてたっぷり描かれています。

私自身は、自炊はたまにする程度で、普段の晩ごはんは定食屋とかで済ませてしまうことが多いです。だいたい仕事終わりで疲れてるので、メニュー考えて作って洗い物して…っていう一連の動作がめんどくさいのが主な理由です。誰か作ってくれる人か、逆に自分が作ってあげたくなる人がいたらまた話が変わってくるのかもしれないですけどね。

なので、たかぎさんの本を読んでもやってみようかなーと思う程度でなかなか実行には移せません。

ただ、トマトの丸かじりのおいしさ(と簡単さ)には全面的に同意します。今日もトマトを1パック買ってきて、さっと洗ってかじっていました。かじった時に暴発してパソコンの画面に飛んだりしないように気をつけながら。

たかぎさんの、できるだけ化学的なものは使わずシンプルな食べ物を、でも妙なオーガニックなんちゃらに傾倒するわけでもない、というバランスが自分には心地よくて、そこも魅力だなーと思ったりしますね。

ではまた。

 

 

書評:ルポ 同性カップルの子どもたち――アメリカ「ゲイビーブーム」を追う

ルポ 同性カップルの子どもたち――アメリカ「ゲイビーブーム」を追う

こんにちは、梅です。アクセス解析を見ていると、「たかぎなおこ」というキーワードからこのブログにたどり着いてくださった人を初めて観測できて、すごくうれしくなってしまいました。

ですが、今回はたかぎさんとは全く関係のない、杉山麻里子さんのこの本を取り上げたいと思います。

同性カップルのもとで育つ「ゲイビー(ゲイとベイビーの掛詞。ちなみに、gayという単語を形容詞で使う場合、必ずしもゲイ男性だけでなく、レズビアンなども含むみたいですね)」の数が急上昇中のアメリカ。著者自身は男性と結婚をしている女性のようですが、彼女がアメリカに住んでいた時、自分の息子の親友がゲイカップルの子どもであったことから、子育てをする同性カップルに関心をもつようになり、この本の執筆に至ったということです。

私自身、ゲイ男性として同性カップルの子育てにはすごく興味があります。中高生のときは、「女の人と結婚しても幸せにはなれないだろうし、ずっと1人で過ごして1人で死んでいくんだろうなー」なんて思っていたものですが、ゲイカップルどうしで子育てができるようになるのだから、世の中というのは変わるものですね。

私が少し前にアメリカ東海岸の某都市を訪れたとき、ゲイのカップルにとてもよくしてもらったのを覚えています。彼らは数年間一緒に過ごしていたものの、まだ結婚はしておらず、子どももいないという状態でしたが、「親からいつも子どもはまだかと聞かれる」とか、「カップルの片方の父が介護が必要な状態のため、月に2回車で数時間かけて二人で父のもとを訪れている」というようなことを聞いて、家庭をつくるということはそれにまつわるいろんなものを背負うことでもあるんだなあ、と思ったりもしました。

この本の中で紹介されているように、アメリカで同性カップルが子育てをする場合、彼・彼女らが子どもを“もつ”方法にはいくつかあります。以前に異性のパートナーと子どもをもうけた後にそのパートナーと別れ、新しく結ばれた同性のパートナーと一緒に育てるケース。養子を迎える場合。女性どうしのカップルでは、精子バンクや知人男性の精子を使ってどちらかが妊娠・出産をするケース。そして、男性どうしのカップルではサロガシー(代理出産)による場合、などなど。

この中でも、特に倫理的な議論を呼びやすいのが生殖医療・ビジネスを利用したものでしょう。精子バンクのウェブサイトで購入できる、父親の人種や学歴によって値段が違う精子。子どもを持とうとするゲイカップルが集まる会において、代理母不在のまま、「私たちは今妊娠20週です」などと手を取り合って語るゲイカップル。もちろんこれらは異性カップルが生殖医療を利用する際にも起こりうることですが、いずれにせよ(いまの私には)多少の違和感は禁じえません。

昨年アメリカの最高裁同性婚の禁止を違憲とする判決が下され、全州で同性婚が可能になったのと比べると、日本の状況は進歩しているとはいえ少し淋しいものがあります。そしてお得意の「伝統的な家族観(それはおそらくちっとも伝統的ではないのだけれど)」の存在を考えると、日本で同性カップルが子育てをするのはまだそれほど簡単なことではなさそうです。

やはり、当事者の存在がまわりに認識されていくことがとても大きな力になるのではないでしょうか。

下の動画も本の中で紹介されていたものです。アメリカアイオワ州で、人工授精を利用してレズビアンカップルのもとに生まれ育てられた19歳の青年が、同性婚の是非をめぐる裁判において、同性カップルにも男女の夫婦(なんだか変な表現ですが)と同じように子育てができることを堂々と証言しています。元の英語の動画は現時点で1900万回近く再生されており、当事者が自分の言葉で語ることの影響の大きさを感じます。また、同性カップルのもとに育てられた子どもを対象とした大規模な統計学的調査においても、子どもの発達に異性カップルの子どもと差はないことが示されているようですね。

彼が"We're Iowans"ってことを何度も強調するあたりには(裁判所でのウケを狙って、ということなのかもしれませんが)アメリカのパトリオティズムみたいなものをなんとなく感じられて面白かったりもします。

 

www.youtube.com

 

私自身、子育てをしてみたい部分はありますが、それは極めて大きな責任を伴う営みでもあり、今の自分にはそこに踏み出す度胸はありません。ただ、いつか子どもがほしいという気持ちが本当に大きくなった時、ゲイである自分にも選択肢があるのはとても素敵なことだと思いますし、それが実現するように微力ながら尽力できたらいいな、と考えています。

ではまた。

 

ルポ 同性カップルの子どもたち――アメリカ「ゲイビーブーム」を追う

ルポ 同性カップルの子どもたち――アメリカ「ゲイビーブーム」を追う

 

 

書評:愛しのローカルごはん旅  和歌山で発揮したノンケ性

愛しのローカルごはん旅

こんにちは、梅です。しばらく間が開いてしまいましたが、今回は3冊目。

たかぎさんといえばひとり、というイメージもありますが、この本はたかぎさんが誰かと一緒に旅行してローカルごはんを食べ歩く、という新手のコンセプトをもったものです。

この本に登場する中で、私が実際に現地を訪れて食べたことのあるものは半分弱くらいでしょうか。その中でも、和歌山が個人的に思い入れが深いです。

大学生のとき、とあるプログラムで和歌山県の南部を訪れる機会がありました。3泊4日のプログラムを終えて、仲良くなったみんなで大学のほうに帰ろうというとき、特急オーシャンビューで帰る組と鈍行組に自然と分かれました。

御存知の通り、特急というのは4人で向かい合って座ることができるようになっています。

少し学術的かつオタク的な内容のプログラムだったこともあってか(というと偏見がまじっているかもしれませんが、)プログラムに参加していた女子はほぼほぼ女性性を感じさせない人が多かったのですが、その中に少しかわいい女の子が1人いました。

私は妙に「この子と仲良くなりたい」と思い、和歌山駅で途中下車して和歌山ラーメンを食べないか、と頑張って誘ってみたのですが、警戒されたのかおもいっきり難色を示されてしまいました。ゲイなんだから心配しなくていいのに。カムアウトはしてなかったけど。

そんなわけで、1人途中下車して食べた和歌山ラーメンは、豚骨がもーったりとしてまあおいしかったんですけど、ゲイなのに女の子に振られるっていうよくわからない経験の直後の味で、どこかほろ苦い部分もあったような気がします。

東京の下町の味、とか、お隣の埼玉のグルメとか、せっかく東京にきたのにまだまだ食べられていないので、折にふれて味わっていけたらいいな。

それではまた。

 

愛しのローカルごはん旅

愛しのローカルごはん旅

 

 

 

書評:ローカル線で温泉ひとりたび 綺麗なとこで育ったね。

ローカル線で温泉ひとりたび (メディアファクトリーのコミックエッセイ)

こんにちは、梅です。

たかぎなおこさんの書評二冊目、ローカル線で温泉ひとりたび。 二冊目にこれを選んだ理由はとくになく、ただ部屋を見渡したときに目に入ったからです。タイトルを読めばすぐに分かる通り、たかぎさんが1人でローカル線に乗って温泉をめぐる本です。 私自身、「ローカル線」も「温泉」も「ひとりたび」もぜんぶ好き。ものすごく好き、というわけではないですが、これらの単語を聞くとちょっと胸がときめく程度には愛おしい語群です。

この本の中では全部で8か所の温泉が登場しますが、個人的に思い入れが深いのは松山の道後温泉です。この本を読んだ後、友人を連れてたかぎさんの行程をなぞる旅を実践しました。

道後温泉本館の建物はやっぱりいい雰囲気でした。が、私はここでロッカーに定期入れを忘れるというトラブルがあり、それに対するスタッフの方の対応が不親切だったこともあって、ちょっと残念な印象です。

もちろん内子にも行きました。街自体にはまあ古めかしくっていい感じ、というあっさりした感想しかないのですが、ここのりんすけというお店の鯛めしは圧倒的においしかった。ここのためだけに内子に行く価値あり、といってもいいくらい、というと言いすぎかもしれませんが、ぜひ食べてください。

この本のほかのスポットは、下呂温泉や恐竜博物館に行ったことがある程度でまだあまり行けていないので、修善寺とかわたらせ渓谷とか、東京から行きやすいところから攻めて行きたいな、とたくらんでおります。

私、森高千里も好きだし渡良瀬橋も好きなんですよね。世代としては被ってはいないですが、いいものは時代をこえていいものです。渡良瀬川の川原に降りてずっと流れを見ていたいなあ。

というわけで、全国の温泉とローカル線をたかぎさん目線で堪能できる一冊です。

 

 

 

自己紹介

こんにちは、梅です。

今回は自己紹介。

 

自分を一行で表現すると、

人生のモチベーション低めで、知的好奇心強めのゲイ

ってところでしょうか。

 

私はゲイ、つまり男性を好きになる男性です。今のところ彼氏はいませんが、絶賛大募集中です。

そして、自分がゲイであるということは(当然ながら)私の人生・人生観に大きな影響を与えています。が、ここで深く入り込むとキリがなくなってしまうのでとりあえずおいておきます。またそのうち別の記事を書こうかな。

 

 

ボクの彼氏はどこにいる? (講談社文庫)

ボクの彼氏はどこにいる? (講談社文庫)

 

 

 

小中高大と無難に過ごし、卒業後は東京で就職し今に至ります。って書くとあまりにもあっさりしすぎてますが、そんな感じです。

大学は某地方大学の理系学部に入学し、LGBTサークルに入ってジェンダー論の本を読み漁っていました。今でもジェンダーとかセクシュアリティとか大好きですが、何が正しいのかわからなくなって疲れてしまいがちなのが玉に瑕。

あと、たかぎなおこさんの本が好きです。すでに一冊目の書評を書きましたが、全巻きっちり揃えてるので、どんどん書いていきたいな。 

その他好きなモノは、労働(について考えること)、家族(について考えること)、酒井順子さんのエッセイ、語学、海外ドラマ(SATCとか)、散歩、などなど。

かなり雑な自己紹介ですが、とりあえずこれくらいにしておきます。

ではまた。

書評:ひとりぐらしも5年め 人生を変える出会い…?

 

ひとりぐらしも5年め (メディアファクトリーのコミックエッセイ)

たかぎなおこさんの本の書評、一冊目です。私がはじめて読んだたかぎさんのご著書でもあります。

高校生のとき、たまたまネットで紹介されてるのを見かけて、中古で安かったのもあってふと購入してみたのがきっかけ。そしてドハマりしました。

 

東京の狭いアパートでのたかぎさんの暮らしが、生活感あふれる絵と文字で綴られています。

私のお気に入りは、「女一人の丼飯屋」。

吉野家松屋をはじめとする丼飯屋に、女一人で入ることの葛藤。そして、それぞれの店とごはんの長所・短所を、たかぎさん目線で描いています。

高校生のときは、外食といえば家族で行くレストランがほとんどで、ここにあるような丼飯屋に行く機会はほとんどありませんでした。というと育ちが良さそうですけど、単に近くにお店がなかった、というのもあり。

大学に入った頃から、これらのお店にお世話になる機会はぐんと増えました。私はそれほど味覚が敏感でないこともあり、どれも「まあ食べれる」というくらいの認識ですが、たかぎさんが書かれていることと照らし合わせながら丼飯屋を開拓していくのは楽しい経験でした。ふふふ。

そして、現在はものすごい頻度で大戸屋に通っています。仕事終わりに自炊をする気力はないけど、牛丼もなあ、というときにちょうどいいんですよね。ちょっと高いんですけど。

 

大戸屋といえば、ニューヨークではじめて「客からチップを受け取らない」ことを明確にしたお店、だというニュースをしばらく前に見た気がします。そういう進歩的?なところもちょっといいですよね。

 

それ以外にも、自炊のこと、風邪のこと、帰省のこと、などなど、ひとりぐらしをしていると必ず直面する種々のことがらが広くカバーされています。高校生のときはこの本を読んでひとりぐらしへの想いをつのらせ、大学生になって実際にひとりぐらしをはじめてからは、自分の生活との共通点と相違点を見比べながら楽しんでいました。

 

数多いたかぎさんのご著書のなかでも特に思い入れの深い一冊です。

 

それではまた。